クールビズとネクタイ業界

クールビズ:ネクタイ業界、キャッチフレーズに「待った」|毎日新聞
クールビズのキャンペーンが始まり,クールビズと並んで「ノーネクタイ,ノー上着」というキャッチコピーが連日のように叫ばれる.
書き入れ時である父の日を前にしてのこの事態にネクタイ業界が閣僚へ向けて要望書を出したそうだ.
「何をやっているんだ」と言いたい.
私は業界のこの行動に対して反対である.

私はクールビズに賛成だ.
どれほど効果があるかは分からないが,「熱い中無理してスーツを着用しなくても良い」という一つの指針を示したという点だけでも良いと思う.
それに対して今回のような要望には納得できない.
客観的な意見ではなく自分たちの業界を守るための要望だからだ.
組合というものはそうなのかもしれないが,自分の業界が危なくなると「それは困る」と騒ぐ.
私の周りにネクタイ業界の人はいないし極めて厳しい言い方ではあると思うが
こういった時代の流れなんだから仕方がない事だと思う.
もっとも業界もクールビズ自体を否定しているわけではないのだが,
具体例を挙げなければクールビズという愛称だけを叫んだところで広まらないと思う.
要望書は以下のような内容らしい.

小池百合子環境相が「男性がネクタイをはずせば、女性のひざ掛けがいらないオフィスになる」とコメントしたことについて「個別商品を排除している」と抗議。「ネクタイを締めなければ地球温暖化防止が達成されるかのような広報活動は再考されるべきだ」と訴えている。

そんな事言ったらひざ掛けだって排除されてることになってしまう.
ネクタイを締めない事で地球温暖化防止を達成できるわけではないが,
それによってエアコンの設定温度が緩くなれば貢献はすると思う.
それに地球温暖化に対して率先して動くべき国がそういった心構えで臨むという事も意味があると思う.
ネクタイ業界は「売上に影響を及ぼすから,ノーネクタイと言うな」と抗議するのではなく,
クールビズのコンセプトにあったネクタイを開発したり,
ネクタイの売上が落ちる反面,売上が伸びる商品も扱うなどといった対策をしてもらいたい.

コメント

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