カレーのルー 左右それぞれの利点

カレーライスのルーは右派? 左派?
Excite Bitでこんな事が取り上げられていた.
常に意識をしているほどではないが,確かに私も気になる所ではある.
この記事,要は,カレーのルーとライスをそれぞれどちらに置くかと言う話なのだが,
ただどっちが多いといった結論に終始していない所が素晴らしいので,取り上げたい.

支持者の数の話をするなら,記事を書いた筆者の周りの調査では「ルーが左派」が多かったらしい.
そして,その根拠として以下の事が挙げられている.

・ルーから進めば、ごはんでせきとめられる
・ごはんという壁を切り崩すのがイヤ

というポリシー的なものや
右手のみを使って食べる地域で,右手でルーをライスにかけ食べるという形になったのでは,というカレーの歴史を推理した説や,
日本の食文化から考えて,ルーをスープを見なし,味噌汁と同様ご飯の右側に位置させているという説などがある.
ルーを汁物と見なす考えは非常に共感できます.
定食屋で味噌汁が左に出てくると,気になって直してしまう私としては,
ルーを汁物と見なし,ご飯の右側に位置させたいと言う無意識があってもおかしくないと思います.
さて,ルーを左右どちらに置くかでの利点ですが,まず右側の場合.

ほとんどの人が右利きだから、ルーとご飯をあわせて手前に持ってくるのにそのほうが食べやすい

という記述が記事にありますが,
確かにルーは流動性があるので,ご飯でルーを追うとルーが方々へ流れていってしまうが,
ルーでご飯を追う形にすれば,スプーンに接しているルーがそっぽへ流れていってしまった場合もすぐにそれを防ぐ事ができるので,
遠くから,スプーン,ルー,ご飯と手前に持ってくることは理に適っているのかもしれません.
一方,ルーを左に持ってきた場合ですが,右利きの場合ならば手の動きとしては変わらないので,
遠くからスプーン,ご飯,ルーという順ですくわれ,口に運ばれると思われます.
ここで,上でも書いたように,ご飯がルーに接したときに,ルーを蹴散らし,ルーが思いも拠らぬ方向へ流れると言うリスクがあります.
これはルーを左側へ持って来た事によるデメリットですが,別の面でメリットがあります.
すでにご飯がすくわれたスプーンでルーを制御するのは逆の場合に比べ若干難しいですが,可能です.
もしこの行為に苦を感じないのならば,ご飯でルーを追うということにより,ルー領域を狭めることができるのです.
ルーでご飯を追った場合(ルー右側)では食事後の皿にルーがついている領域は,食事前の領域よりも確実に広くなります.
一方,ご飯でルーを追う場合(ルー左側)では食事前よりもルーの領域を広める事はありません.
それどころか,徐々に狭まっていくルー域をご飯が通っていく事により,始めはルーがあった所からもルーが取り除かれる事もありえます.
つまり,ルーを左側に置き,ご飯でルーを操って食す事により,食後の皿に一切ルーが残っていないと言う状況が可能となるわけです.
これは食後の食器洗いの観点から言って非常に大きなメリットとなることは言うまでもありません.
真面目な話,皿が綺麗になってしまうようではルーがちょっと足りないと思われるので,
それはそれで問題なのかもしれません.
しかし,今度カレーを食べる際に,カレーを食べたとは思えない皿の綺麗さを追求してみるのも面白いかもしれません.

コメント

  1. ご飯とカレールーのポジショニング?

    オイラは、自宅で食べるときは、
    ご飯の上からダダーッとかける派なんですが。
    カレー屋で食べるときは、ご飯が左でルー右だなぁ。
    理由はルーすくってご飯にまぶ…

タイトルとURLをコピーしました