動詞「google」,意味は「ググる」

英語圏でgoogleが動詞化しているらしい.
そして,どうやらこの事実に対してGoogleは難色を示しているようだ.
グーグル、「ググる」の使用に難色|CNET Japan

Googleがこのgoogleの動詞化に対して難色を示す理由は商標の問題である.
あまりにもその言葉が一般化してしまうと商標権の主張が難しくなるかららしい.
ところで,このgoogleという動詞,意味は検索エンジン「Google」を用いて何か検索をする事である.
まさに日本語で言う所の「ググる」と同様の意味だ.
では,この日本語のググるに対してもGoogleは難色を示しているかというと,こちらはOKだと言う.
理由はgoogleのままではなく,ググると変化しているからとの事.

日本語の「ググる」はOK?|CNET Japan
 この件について日本法人のグーグル広報部では、「多くの人にグーグルを知ってもらうきっかけともなるため、大変うれしいこと。米国ではgoogleという社名そのものが動詞として使われていて、商標に問題が生じる可能性もあるため対策を取ろうとしているが、日本の場合は、グーグルという言葉ではなく、“ググる”と変化した形で使われているため、特に問題にはならないだろう」と述べた。

という事は,恐らく日本語でのGoogleで調べるという言葉が「ググる」ではなく,
「グーグる」であったら,きっと英語圏での反応と同様Googleは難色を示したんではないだろうか.
話は英語圏へと戻るが,以前Googleはgoogleという動詞に対してこのように難色を示してはいなかった.
7月7日付けでCNET Japanに記事がある.

今やgoogleも立派な英単語–ウェブスターの英語辞典で見出し語に|CNET Japan
 しかし、Merriam-Websterによる「google」の定義は、具体的にGoogleの検索を指すものであって、インターネットで行うすべての検索を指すとは定義されていない。現在までのところ、Googleはこの新しい定義を受け入れている。
 Google関係者は電子メールでCNET News.comのインタビューに答え、「googleを、Googleの検索エンジンを使う動詞として定義するのは適切な措置だ」と述べた。

この時,Googleはgoogleの動詞化に対して難色を示しては折らず,素直にその状況を受け入れていた.
googleという動詞は単純にインターネットで検索をする事ではなく,
Googleを用いて検索をするという意味であることがGoogleにとっての救いではあるが,
商標に関しては,また別問題だという事であろうか.
日本では問題ないようなのでGoogleが利用価値の高い検索エンジンであり続ける限り,
「ググる」は一般的に広く使われていく事になるだろう.
また,記事で識者が動詞としての使用を防ぐのは不可能だと言っている所を見ると,
日本語の「ググる」という動詞を使用し,その使い勝手のよさを感じている者として,
英語圏でも一般的に広く使われていく事になるんではないだろうかと思う.
※このエントリーではGoogleを企業として,googleを動詞として使い分けて書きました.
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