秋です.
秋といえば芸術の秋.
クラシックなどの音楽を聞くのもいいですね.
クラシックといえば,そうです.大砲です.
話が飛びました.
今回は「自衛隊の大砲を使ったコンサート 07’」へ行って来たという話です.
20日に陸上自衛隊朝霞訓練場で
「自衛隊の大砲を使ったコンサート 07’」なるコンサートが催されました.
チャイコフスキー「1812年」|陸上自衛隊広報センター
このコンサート,演奏する曲目は数曲あるのですが,
なんと言っても一番の見所はチャイコフスキーの大序曲「1812年」です.
この曲はその成り立ち故に曲の中にカノン砲のパートを有しています.
室内コンサートでは一般的に大太鼓やシンセサイザー等で代用されてしまうパートですが,
今回はこのカノン砲パートに忠実に従い,実際に大砲(空砲)を撃つというコンサートです.
コンサートのコピーが「今しか聴けない,ここでしか見られない!大砲と音楽の融合」とあるのですが,
確かにこんな演奏は自衛隊しかできません.
大抵の楽団は大砲を持ってないですからね.
そんな訳で出演者も下記の様になっています.
東部方面音楽隊
第1音楽隊
第12音楽隊
少年工科学校(ドリル)
第1特科隊(大砲射撃部隊)
コンサートに特科隊だ出てる辺り,もう普通じゃない感がひしひしと伝わってきます.
無料ですし,観閲式のようにチケットもいらないという事なので,
これはもう良くしかないと思い,行って来た次第です.
さて,肝心のコンサートですが,まずオープニングでの曲で早速大砲が撃たれます.
砲弾を装填し射撃に備えます | 発射までひたすら待ちます |
そして発射
因みに始まる前に,「開始早々大砲の射撃があるのでご注意ください」といった旨のアナウンスがありました.
曲目は忘れてしまいましたが,始まったばかり,かつ「1812年」以外の曲でも発泡があるという事で,テンションが上がります.
その後ベートーヴェンの「ウェリントンの勝利」,「組曲宇宙戦艦ヤマト」,和太鼓の演奏と続きます.
「ウェリントンの勝利」という曲もどうやら普通ではないようで,小銃の使用が指示されているようです.
これを少年工科学校による旧式ライフルで代用し演奏しようという試みでした.
少年工科学校のライフルによる空砲射撃はかつて自衛隊の音楽まつりで見たことがあったのですが,
ドリル演奏の最後に一発打つのみでした.
しかし,今回は曲中に何発も撃ってたのが贅沢な感じがして壮観でした.
広報の説明では10丁×10発で計100発だとか….
「組曲宇宙戦艦ヤマト」はさすがに火気の使用はありませんが,
宇宙戦艦ヤマトの著者である,松本零士さんがゲストとして来られていました.
「ウェリントンの勝利」 | 「組曲宇宙戦艦ヤマト」 |
そして最後に大序曲「1812年」の演奏です.
始めは静かな調子で始まるのですが,クライマックスに近づくにつれてテンポが上がり…
大砲です!!
空砲とはいえ,やはり大砲です.音がデカイ.
構えていても砲撃の瞬間ビクッとなってしまいます.
さすがの迫力でした.
面白かったのは砲撃の前に,大砲部隊付近で見ていた観客に対して
「間もなく非常に大きな音がしますのでご注意ください」と拡声器で説明していた事.
曲の最中なのにも関わらず,である.
と,まぁ,それだけ大きな音だった訳です.
結果,全部で29発の大砲が撃たれたようです.
考えてみれば屋外でのコンサートもめずらしいんじゃないかと思うのですが,
今回はそれに加えて大砲を使っているというかなりレアなイベントでした.
ホントに行って良かったです.
良くない所は大砲に集中しちゃって,合奏をしっかり聞かなくなってしまい事だろうか….
転がりまくっている薬莢 | 本日の主役 |
最後に,動画がアップされていたので紹介.
色々blogを回ってみたところ,ヒトリジョウズさんに拠ればこのコンサートは3年に一回開かれるとの事.
どうも観閲式に合わせて開かれているようですね.
各所の情報を合わせると,大砲を使ったのは今回が2回目だとか….
好評なら2010年に大砲を使っての「1812年」がまた演奏されるという事ですかね.
今回見逃した方は,3年後に期待です.
また,アスキーに詳細なレポート(動画付き)が載っていたので読んで見ると面白いかと思います.
楽器は大砲! 大迫力の「自衛隊の大砲を使ったコンサート07」
参考リンク
序曲1812年 – Wikipedia
ウェリントンの勝利 – Wikipedia
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