今週のR25に図書館が導入しているフリーロケーションシステムについての記述があった.
この記事を読んだとき,攻殻機動隊S.A.C.第26話では国立国会図書館の館内を走り回り,ひたすら本を整理するロボットが映るが,私はそれを連想した.
未来の話だと思っていたが,似たような装置が既に実用化されているらしい.
このフリーロケーションシステム,その名の通り本の保存場所を選ばない.
普通図書館ではジャンル別,あいうえお順に並んでいるが,
このシステムは保存場所をコンピュータが記憶しているため,どこにあろうと問題ないというわけだ.
コンピュータが場所情報を管理し,それを基に自ら本を取りに行くので非常に効率が良さそうだ.
もっとも,閉架式ならではのシステムなのだろうが….
このシステム,庫内を動きまわる様子を見る事ができる図書館もあるらしい.
一度見てみたいものである.
先日,アマゾンが新物流センターを建てたらしい.
CNETに詳しい記事があり,それに拠れば在庫の管理方法やピッキングの手法は培われたノウハウでシステマイズされているようだが,
アマゾンでのピッキングにフリーロケーションシステムを応用する事はできないのだろうか?と考えた.
フリーロケーションシステムに使われているオートライブというマシンはコンテナ単位で本を運ぶようで,
1冊1冊本を取って行くアマゾンのピッカー(在庫の棚から注文のあった商品を取り出す人)を再現する事はできなさそうだが,
図書館利用者が本を借りるのと同様に,ピッカーが運ばれてきたコンテナから目的の本を取り出せばよい訳で,
倉庫内を歩き回らなくて済む分,効率的だと思うのだがどうだろうか?
このオートライブを製作しているのは日本ファイリングという企業.
需要は図書館だけかと思いきや,サイトを見た所需要は色々とあるようだ.
やがてはアマゾンに設備を納めるという知らせがあったら株価は上がるのではないかと思っている.
そんな訳で今まで知らない企業であったが,株価にも注目してみたい.
日本ファイリング|QUICK
下記リンクでオートライブの動きが確認できます.
縦横の2方向へ同時に移動が可能のようで,効率的な動きをしている.
製品MOVIE
コメント
「フリーロケーションシステム」は『「超」整理法』にぴったりのシステムでは?
タムも整理するより、適当に(人から見て)保存された位置をコンピューターが記憶してくれて、それを取り出してくれたほうが有難い。
待てよ、ピッカーをマシンにするのは規模が・・・
うん、そうだ!アイデアがでました。
書棚がコンピューターと連動して記憶してくれる、というのはどう。
棚にぼこぼこ入れても、棚が記憶してくれるので、検索も指でぴ!ぴ!っと。これこそ、ユビキタス社会です。(^0^)
ありがたや、です。
『「超」整理法』を読んでいないので,この点に関してはコメントできません.
ただ,本棚とコンピュータが連動という事は,RFID等の技術でできるかもしれませんね.
適当に棚に突っ込んでもコンピュータで所在場所を検索することが可能になるかもしれません.
確かに便利そうですが,立派な書斎があるわけでもない私の場合は,棚をザッと見渡した方が早そうな気がしなくもないです.w