重荷を背負いて歩けば充電――バックパック型発電機が登場|ITmedia
バックパックの上下運動を電気エネルギーに変換する仕組みが、米ペンシルベニア大学の研究者により開発された。
この発電機を開発するに至った考えが興味深い.
兵士がGPS、通信機や暗視システムなどハイテク機器の交換用バッテリーは合計で20ポンド(約9キロ)以上になる。行軍中の兵士は通常80ポンド(約36キロ)の機材を運搬しており、その運動エネルギーを軽量なバッテリーに充電すれば、兵士の負担を軽減できる
重いバッテリーを運ぶのではなく,軽量の発電機を持つというもの.
大雑把に言ってしまえば,重いものを運ぶときの消費エネルギーで発電をしてしまうという考えでいいと思う.
つまり
消費エネルギーの差よりも利用可能な電力の差の方が大きい.
式にすると
(重いバッテリーを持つときの消費エネルギー) – (軽い発電機を持つときの消費エネルギー)
< (発電する電力) – (バッテリーの電力)
式にすると
(重いバッテリーを持つときの消費エネルギー) – (軽い発電機を持つときの消費エネルギー)
< (発電する電力) – (バッテリーの電力)
この関係が成り立つならば発電した方が効率が良いという考えだ.
これが成り立つのかについては記事にかかれていないが,摂取するエネルギーについて言及しており,
重いバッテリーと同じ重さになるほどの食料を持つことで割に合うらしい事が書かれている.
(食べ物で摂取するエネルギー) < (発電する電力) – (バッテリーの電力)
という事だろう.
放電したら使えないバッテリーとその場での発電が可能な発電機と言う性能差もあり,エネルギー的に割に合うなら,パックパック型発電機は有用なのではないだろうか.
最初と最後ではエネルギーをバッテリーに蓄えて持って行くか,食料として持って行くかの違いになっている.
電力では放電,食べ物では腐敗などのロスについても考慮した上で,エネルギーをどのような形で保存,移動させるか.
こういった考えは地球規模のエネルギー問題を考える上でも重要な事であり興味深い.
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