中国隔離生活 Day14 退所

紹介

今日はいよいよ隔離ホテルを退所する日。朝食を食べたら退所手続きをし、2か月以上空けていた中国の住まいに向かった後、午後からは勤務する必要があり気持ちに余裕はない。

6:50 起床
いつもより早めに起床。あまりにも運動不足なのと、ダラダラしない為にNHKのサイトでラジオ体操をする。ホテル隔離中にやろうと思っていたものの結局やったのは最後の2日だけであった。自律するのはなかなか難しい。

7:10 PC起動
今日は退所に伴う移動があるので早めにメールチェックをする。まだ朝早い事もありそれ程メールは溜まっていない。

7:27 朝食到着
早速食べる事にする。今日は天気が良く退所の日としては気分が良い。天気は良いがガスっているので遠くに見えた山などは見えない。

晴れているが遠くまでは見渡せない

8:45 準備完了
2週間着けていなかったマスクを着け、いつ係の人が来ても良い状態に。日本に居た時から日中はマスクをしていたが久々のマスクに違和感。

8:50 迎えが来る
部屋のドアが鳴り迎えの人が一人やってきた。一度に行動するのは2部屋だけのようで、係の人一人に対して、私ともう一人が一緒に階下へ向かう。同じ時間に退所する同僚は居たが、別々に呼ばれた。

9:02 退所手続き
ホテルのフロントではなく、入所時に説明を受けた会議机の様な受付所で対処の手続きをする。14日間の隔離観察期間を経過した旨が書かれた書類にサインをする。本人だけでなく隔離施設の責任者、ドクターのサインとその時に測定された体温が記入される。この書類を持っている事で住居エリアに入る事が出来るようになる。

退所手続きの受付

また、中国では健康2Dコードを運用しているエリアが多く、私の住んでいるエリアでも該当エリアの2Dコードが利用されていた。渡航後14日間は赤色であるが、ここで情報を更新し、緑色になった。

9:10 出所、記念撮影
上記諸々の手続きを完了し、無事出所。入口で隔離施設のスタッフ、同日出所の同僚と共に記念撮影をする。症状は出ていないものの空港や道中で感染しないとも限らなかった事から、皆無事陰性で退所出来て良かったと思う。

9:45 マンションでの手続き
自宅のあるマンションに到着。2か月以上ぶりに見る風景である。不特定の人がエリアに入らないようマンションの入口は簡単なバリケードがあり、入口が限定されていた。そこで守衛に14日間の隔離期間を経て来た旨を説明。パスポートや隔離証明書、電話番号等を記入、撮影等、そしてもちろん体温測定を済ます。その後、マンションの住人であり中に入っても良いという証明書をもらう。と言っても紙切れである。以降はマンションエリアに入る際にこの紙を見せ、検温をすることで入ることが出来る仕組みである。紙切れなので無くしたり破れてしまうのが心配でならない。
なお、この時には既に手元の歩数計は1000歩を超えており、1日の歩数が1000歩以下の日もあったこの2週間の運動量が如何に少なかったのかを感じた。

10時過ぎ 帰宅
2か月以上ぶりの帰宅である。この部屋を出る時にはまさかこれほど家を空けるとは思ってもいなかったので時が止まったような室内を見て色々な思いに浸る。カレンダーは1月のままであった。
落ち着きたい所だが午後から職場に向かわなければならないため洗濯を回したり、部屋の換気や簡単な掃除、整理等を急いで行う。
最低限の事を済まし職場へ。この職場も実に2か月以上ぶりだ。メールでのやり取りやTV会議システム等での接点はあっても実際に会うのは2か月以上、中には接点がなかった人もいる。

仕事を終えた帰宅後にやっと落ち着いて自宅で過ごす。夕飯は簡単にと言う事で、退所第一弾の食事は袋ラーメンにした。
14日間という期間であったが終わってみればこれくらいが限界だったのではないかと思う。もっと期間が長かったらきっと色々支障が出ていたに違いない。私が泊まっていた施設は設備、環境共に良かったのが幸いではあった。また、同じ時期に同じ境遇で隔離観察を受けていた人がいたのは心の支えになったと思う。顔が見えなくとも自分一人では無いと言う事は非常に大きかったと感じる。

海外からの入境者に対してこのような措置をとる中国の本気度はつい日本と比べてしまうが、凄いと言うのが感想である。また、外国人に対してここまでしてくれる市政府には非常にありがたいと感じた。ここに書いても伝わらないがサポートしてくれた会社含めこの場を借りて感謝を述べたいと思う。

いや、ホント、何もなく出られてよかった。

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