肉も培養する時代?

培養肉バーガーが間もなく登場か!?|世界びっくりニュース
まだ研究段階らしいが,大学の研究チームが肉の培養に成功したらしい.

メリーランド州立大学の博士課程の学生ジェイソン・マセニーと彼の研究チームが「培養肉」の具体的な生産方法は2通りあると発表した。
一つの方法は、牛や豚、魚等の筋肉組織を並べて一枚のシーツ状にし、それを薄い膜の上に乗せておく。その後細胞が発達して一枚の薄い「肉」となったところで膜を取り外し、できあがった「薄肉」を何枚も重ねることによって厚みのある肉にするというもの。
また、わずかな温度変化により肥大化する「立体ビーズ」に筋肉組織を敷き詰めておいたところ、こちらも組織の結合に成功した。結果できあがった組織はチキンナゲットやハンバーガーの肉にも使用可能なクオリティとなったという。

例えば牛肉では草を牛に食べさせて,成長させてその肉を人間が食べるわけだが,
人間が草を食べていれば,牛は生命活動を行う上でのエネルギーや酸素を消費する事はない.
環境負荷という観点から考えればベジタリアンであった方がよい.
しかし肉はおいしいから食べたい.
すると培養肉が私たちの胃袋を満たす事になるのもありえない話ではないのかもしれない.
でも,培養肉ってなんか食べたくないな….
なんでなんだろうか.
イメージとして薬品に使っている感じがするからだろうか.
ガラスの中に満たされた培養液の中で成長する肉…,そんなのをイメージしてしまうからだろうか.
実際はどうやって培養しているのか良くわからないが,培養液だって毒ではないし,
成長した培養肉だって組成は肉そのもののはず.
ミクロで考えれば同じ分子で構成されているんだからまったく同じ物のはず.
しかし,たとえ全て同じ,構成されている分子や組み合わせや比率などがまったく一緒で,
培養液に使っていたとしても,そういった余分なものは全て取り除かれていて,
科学的にはまったく同じという本来の動物の肉と,培養された肉の2つのを並べられたとき,
私は動物の肉を選ぶと思う.
理屈では同じなのに培養肉には抵抗を示すと思う.
なぜなんだろう….
宗教の関係で特定の動物の肉がダメだというのがある.
そういった信仰を否定する気はないが,その動物の由来成分などもダメだと言うのを聞くと,
「たんぱく質なら大豆でも動物の肉でももう同じじゃないのか?」と思ってしまう.
「そんな分子レベルで拒否するなら昔動物の体を構成してた炭素が含まれている二酸化炭素を吸うこともできないんじゃないか?」なんて考えていた.
でも,この考えは私が培養肉に対して考える事と正反対だ.
理屈じゃないのかもしれない….
昔,狩をしていた人間は稲作を始め安定した食を得た.
食糧危機が叫ばれる今,人間は肉を培養し食の安定を図る時がくるかもしれない.

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