新鮮な海の幸を運ぶ「鮮魚列車」とは|excite
「鮮魚列車」なる列車が存在するのは知らなかった.
なんでも
漁港にあがった魚介類を奈良や大阪へ運ぶ行商人のために「伊勢志摩魚行商組合連合会」の団体貸し切り列車として運行
されている列車との事.
記事ではかつて物流の主役であった鉄道も高速道路などの道路交通網の発達と共にトラックへと移って行ったとある.
この鮮魚列車も現在の利用者が最盛期の半数以下ということは,多くの人はトラックなどの
輸送手段を用いるようになったのだろう.
しかしいくら道路交通網が発達したとしても鉄道輸送は重要である.
貨物列車に代表される鉄道輸送は,大量かつそこそこの速さで物を運ぶ事ができるのが特徴だろう.
限界はあるだろうが,車両をつなげるだけで輸送量を増加する事ができ,
鉄道であるため渋滞もなく,ダイヤで運行されているので到着時間も正確に分かる.
行動は駅から駅と言う制限があり,自動車程の自由度はないものの,
JRの線路網を繋ぐ事で全国へ高速に物を運ぶ事ができる.
最終的には最寄貨物ターミナルからトラックで目的地へ運ぶため,荷物の積み替えが必要とないり,
そこでのタイムロスなどを考えたりすると,トラックに速さでは適わないようだが….
鉄道は速さでは適わないが,正確であるし,大量に運べる事で低コストだ.
道路交通網が発達した今でも必要不可欠である.
実際,先日の羽越線で起きた脱線・転覆事故のために羽越線が不通となり物流に大きな影響を及ぼしていると言うニュースもある.
羽越線不通で輸送力4割減、トラック割高で荷主悲鳴 :YOMIURI ONLINE
貨物列車不通による余波は,まず単純に輸送量区の減少.
その代替手段であるトラック輸送によるコスト増加.
輸送コスト増加と供給量低下による商品の値上がりといった具合だ.
貨物列車でしか輸送できない物質に至ってはどうする事もできない.
このように,コストや輸送力もさることながら,鉄道が二酸化炭素排出量に関しても優れているのは,重要な事柄である.
鉄道はトラックに比べてこの二酸化炭素排出量が大幅に少ない.
これはマイカー通勤から電車通勤をするように唱えられている事からも分かるだろう.
道路を走るトラックは渋滞にはまる事があり,そうなれば無駄な二酸化炭素が排出される事になる.
しかし鉄道の場合,その可能性はない.
地球温暖化防止の観点から,トラックにより行われている輸送を環境負荷の少ない
鉄道や船舶による輸送に切り替えようという,モーダルシフトと呼ばれる考えがある.
モーダルシフト促進キャンペーン2004(国土交通省)には
1トンの貨物を1㎞運ぶときに排出するCO2の量をみると、鉄道はトラックの1/8、海運は1/4しかありません。
とある.
この削減量は大きい.
鉄道輸送はあまり身近ではない事かもしれないが,必要かつ重要な輸送手段だ.
そんな鉄道輸送という物流があるのを忘れてはいけないと思う.
でも鉄道輸送って身近じゃないからねぇ.
モーダルシフトを多くの人に関心を持たせる為にも鉄道輸送を身近にすると言うのはどうだろうか?
別に案はないが….
このモーダルシフトが進み,二酸化炭素排出量を抑える日が早く着て欲しい.
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