暗証番号の生成方法

暗証番号,4桁の数字の並びを求められる時,どんな数字を選ぶか.
誕生日など推測されやすい数字は避けるようにという事は分かっているものの,
いざ求められると推測され難い数字がたやすく出てくる訳もなく,
結局身近な数字にしてしまったり,
他のと同じ数字にしてしまう事が多いのではないだろうか?
ある調査会社に拠れば

公開で行ったパスワードに関するアンケートでは、ほとんどのユーザーが“分かっちゃいるけど”誕生日などの身近な数字を使っていたようだ。ダメと言われていても、実際はそういった数字そのものであることが多い。

との報告もあるらしい.
そこで,このITmediaの記事を元に推測され難い暗証番号について考えたいと思う.
誕生日や電話番号以外のパスワードを考える|ITmedia Biz.ID

ITmediaの記事は数字のパスワードと書いてあるが,
このエントリーではパスワードというよりも暗証番号と表記していきたい.
私としてはパスワードというと,PCなどで入力を求められる文字列のイメージが強く,
一方,暗証番号は4桁の数字の並びと言った具合だからだ.
パスワードであれば言葉を使える分,自由度もあり推測され難くする事ができるが,
4桁の数字となるととたんに自由度が下がり,決め難いと思う.
言葉も使えず,3桁以下でも5桁以上でもダメなので難しい.
さて,その数字の決め方であるが,数学的な数値を利用するという考えの基,
様々な数値が紹介されている.
また,物理定数を利用するのもいいだろうと書かれている.
折角なのでちょっと紹介.
Wikipediaも良いが,これらの値はGoogleが電卓機能で簡単に出してくれる.
c 光速 299792458 m / s
g 重力加速度 9.80665 m / s^2
h プランク定数 6.626068 × 10^(-34) m^2 kg / s
k ボルツマン定数 1.3806503 × 10^(-23) J / K
ITmediaの記事ではこれらの数値を利用して,暗証番号にすると良いとあり,
この考えは非常に良いと思うが,私はこれに一言加えたい.
使用するある数値を決めた際に,問題はどこを使うかである.
πを使うと決めたのは良いが,その5桁目から使うか,10桁目から使うかで数値は当然変わってくる.
私が提案したいのはこの位置決めの基準に身近な数値を利用するという考えである.
誕生月が8月なら8桁目からとするも良し,
25日生まれなら 2+5=7 で7桁目からとするも良し.
使い方は様々であるが,このようにする事で,なぜ8桁目からなのかと言った必然性が生まれる.
記事で筆者は

 こうした定数を使うことのメリットは、仮に数字を忘れてしまっても、電卓を使ったり、ネットで検索すればすぐに数字が現れるところにある。

と述べているが,数値のどこを使っていたかを忘れてしまっては目的の数値にいたることはできない.
そこで,こう言った誕生日などの数値で位置決めをする事で,場所もすぐに思い出せる事になるという具合だ.
使用している定数が知られなければ,位置決めに使用する数値は
推測されやすいといわれる,誕生日や電話番号を使用しても問題ない.
現在,推測されやすそうな暗証番号を使用している方は,
その数値を基準にある定数から一部を取って来て,
新たな暗証番号にすると良いかもしれない.

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