この前の日曜日にムサパーへ行って来ました.
ムサパーとはムサビ的テーマパークの略(だと思います).
要は武蔵野美術大学の芸術祭の事です.
念願かなって行って来たので感想などを書いてみたいと思います.
武蔵野美術大学芸術祭2005 『ムサパー』
以前から美大の学園祭(芸術祭)へ行ってみたいと思っていたんです.
去年に至っては気が付いたらどこも既に終了していて,悔しい思いをしました.
今年こそは,と思っていたところ私にハチクロブームが到来し,是非とも行かなければならない状況になりました.
そして行くべき芸術祭はハチクロの舞台のモデルともなっている武蔵野美術大学になったわけです.
芸術祭へは以前から行きたく,色々な作品を見て回りたかったのですが,
今回はハチクロブームの真っ最中という事もあり,まずは正門にある門(オブジェ?)を写真に撮る.
うっかり入ってしまったので,裏から
実際入ってしまったらハチクロどころではなく,ムサパーの凄さに圧倒されつづけ写真を撮る余裕もなく,いろいろと中を巡りました.
ムサパーのすごい所はテーマを表現しきっている所です.
学園祭では毎年色々とテーマを決めたりしていますが,実際それがどこに表現されているのか分からない場合がほとんどの気がします.
しかしムサビは違いました.
武蔵野美術大学芸術祭の今年のテーマは「テーマパーク」なのですが,しっかりと「テーマパーク」を表現していたのです.
まず入り口.
中央に今年のキャラクターの像があり,サイドに遊園地の入園口にいるチケットを取る人の様に,
高速道路の料金所のようなゲートがあり,そこで係りの人がパンフレットを渡してくれます.
しかも,本当の遊園地にあるような水平の棒が回るようになっているゲートです.
そんな所まで再現されています.
ムッピー,サッピー,パッピー
“入園”すると1号館までの通りの中央に何頭もの馬が飾られています.
言われて分かったのですが,その馬はメリーゴーランドの馬なんです.
そして1号館には大きな観覧車がデコレーションされていました.
と,こんな具合にしっかりと「テーマパーク」が表現されている訳です.
発想を実際に形に表す事ができるのは表現の技術を持っている美術大でなければできない
と思い,感心しました.
入り口でもらった他に,中で各展示の説明が細かく書かれた冊子ももらえました.
無料でもらえるにしては立派過ぎる装丁です.
冊子にはムサビがテーマパークとなったストーリーが綴られていたり,
ムサビ的(イケ)メン道場 -The Road of Smart “Mote B man”- と題した,
R25でお馴染みのモテリーマンのパロディーが載っていたりと凝っています.
モテリーマン好きの私にはこのコーナーはかなりのツボでした.
パンフと冊子
回った作品の中でも特に8号館の301が印象に残った.
まずはひじき展.
部屋の一角でひじき展と題した”ひじき”をテーマにした作品が並んでいた.
なぜだか分からないが,それだけにひじきにスポットを当てたのが非常に興味深かった.
このひじき展で”ご自由にお持ち帰りください”とあったのが上の写真の右上に移っているひじきボタンで,記念に1ついただいてきました.
そしてガラス研究会の作品.
ピアスやネックレスなどの作成したガラス製品を展示販売していた.
ここだけでなく,ガラス,陶器,Tチャツなどオリジナル作品を販売している所は所々にありました.
丸縫いではオズの魔法使いに出てくるブリキの樵,藁のカカシ,弱虫のライオンをモチーフにした服が展示されていました.
その中で私はブリキの樵の服を着させてもらいました.
それが左の写真です.
写真ではよく分かりませんが,目の部分はメッシュになっていて
外から内側の様子は見難いかもしれませんが内側からは普通に見えます.
頭がすっぽりと納まってしまうので長時間着るのはきつそうでした.w
そしてカクゲンの作品.
「新しいゴミ箱つくりました。」というテーマで様々なゴミ箱が展示されていました.
WALL ONはスイッチ形状のゴミ箱.
ゴミを捨てるためにスイッチをオンにする事で,ゴミを捨てるという行為をしっかりと目的として意識する事ができそうです.
ゴミを捨てるという事を意識すればゴミを減らそうという事も考えるようになるかもしれません.
これは吊り下げられた状態のゴミ箱.
ゴミ箱へはゴミが捨てられるため,その周りは汚れやすいです.
そのためゴミ箱の周りは掃除を求められますが,ゴミ箱が邪魔となります.
ゴミ箱を浮かせることでゴミ箱周りを楽に掃除する事ができるという説を以前聞き,その発想に共感しました.
PoPetはゴミ袋が動物の形状をしており,ゴミが溜まると動物が次第に大きく(成長)していくというものです.
“ゴミを捨てる”というマイナス的イメージを”育てる”というプラスのイメージに変化させる発想は素晴らしいと思いました.
ただ,動物への愛着があればあるほど,成長と同時に分かれないといけないのは辛いです.
折紙灰皿は片面が耐熱仕様になったポストカード大の紙を折る事で灰皿にできるというものです.
街で配ったりJTの広告なんかにピッタリなんじゃないかと思ったら,作者自身もそういったことを想定しているようでした.
いつか街角で折紙灰皿を渡されたいと思います.たばこは吸いませんが….
他にも様々な作品が展示されており,初めての芸術祭は非常に楽しめました.
絵画から立体作品まで多種多様な美術作品を見る事ができ,
場合によっては作品の購入ができてしまえるなんて芸術祭はホント素晴らしいです.
来年もまた行ってみたいと思います.
ちなみに今年の芸術祭は11/1まで.
最終日,なんとか間に合います.興味のある方は是非!!
ところでムサビとハチクロの関係ですが,MAUハチクロ応援ブログなるブログを見つけました.
芸術祭についても触れています.
このブログでハチクロムサビMAPというカテゴリーがあるようにハチクロに登場した場所のモデルが紹介されています.
大学へ行く前に見ておけばハチクロ視点でもっと楽しめたのかもしれないと思いました.
コメント
美術系の学園祭なんて行ったことがないけれど、面白そうですね。
11/1までだったんですね。いいなあ。
タムもパンフや冊子は好きなのです。
earther氏は、ほんとうに幅広いですね。
若い人の作品を見るのは好きなんですが、大学までは行かないなあ。これからは要チェックですね。
タムさん,いつもコメントありがとうございます.
芸術祭,面白かったですよ.
一度に様々なジャンルの作品を見る事ができるのって考えたら結構凄い事なんじゃないかと思います.
いろんなジャンルが混在している展示会なんてないんじゃないかと….
興味があることを積極的に実行していこうと心がけてるので,”幅広い”と言われると嬉しいです.
blogのネタに…,と考えて行動している面もあったりしますが.
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