無線経由でバグ修正

 KDDIは6月下旬より、au携帯電話端末にバグが発生した場合、ファームウェアを無線経由で自動的にアップデートするサービス「ケータイアップデート」を開始した。この技術を提供したのが米InnoPath Softwareだ。

携帯電話メーカーの“不名誉”に見いだしたビジネスチャンス–米イノパス|CNET Japan
こんなサービスが始まってたんですね.

記事にも書いてあるがこの無線経由でのバグ修正技術には良い点がいくつかある.
動作に支障を来たす,修正をしなくてはならないようなバグの場合,
今まではメーカー側は回収をしなければならなかったが,それが不要となる.
これはコスト的にかなりメリットがある.
また,ユーザー側としては,気軽にアップデートが可能となるという事が単純に手間が省けてよいと思う.
私が使っているtalbyも発売してからソフトの改修があった.
talbyのソフト改修
しかし,この場合致命的なバグではないためか,必ずしも症状が出るとは限らない所為か,
理由は分からないがユーザーにアップデートを促すような公に発表される事はなかった.
このような場合はユーザーによってはアップデートはしたいものの,
ショップへ出向く時間がなかったりなどで,アップデートを諦めている事もあると思われる.
しかし,今回の技術を使えば日常の生活を送りながらにしてアップデートを行えるわけだ.
この効果は大きいと思う.
しかし気になる点もいくつかある.

 NTTドコモの場合は、アップデートをユーザーが手動で行う必要がある。しかしKDDIの新サービスでは、ユーザーが操作しなくても自動的にファームウェアが更新される。松田氏によれば、InnoPathの技術を利用してサーバーから自動的にソフトウェアの更新を行うのはKDDIが初めてだという。なお、このサービスの利用料、通信料はともに無料だ。

手動でアップデートを行う必要があるNTTドコモと違いKDDI(au)はこのアップデートを自動的に行ってくれるというのだ.
果たしてこれはいい事なのか?
ユーザーの操作を必要としないということは,ユーザーの手を煩わせずいい事かもしれない.
中には難しい操作ができないユーザーもいるだろう.
そういった人にとっては自動アップデートは非常に便利かもしれない.
しかし勝手に行われるのはいかがなものか?
私がtalbyのソフト改修を頼んだ際,1時間後に来てくれと言われた.
実際どれほどの時間を要したかは分からないが,サッと済むものではないという印象を受けた.
今回の無線経由でのアップデートもそれなりに時間が必要ではないのかと私は思う.
アップデートの間にユーザーが携帯を使ったら故障する恐れがあると思う.
無線によるアップデートを試みたら,更に状況が悪化したとあっては本末転倒である.
という事は,その間携帯が使えなくなるのだと思うが,それは困らないか?

ユーザーの利用が少ない夜間帯を使うことでユーザーへの影響を最小限にした。

とあるが,
夜間に作業を行う事による影響の減少は確率的な話で,夜間に携帯を使っている人,使いたい人はいるはずである.
苦情はなかったのだろうか?
既に実施されている技術であるから,私が色々考えたところでその辺の問題は解決しているのかもしれない.
しかし,単純に自分が知らない間に携帯がどこかと通信をしているという事は考えるとちょっと怖い.
確かに自動アップデートは便利だが,ユーザーに確認を求める画面や,
ユーザーに確認を求める画面を表示するかどうかの選択といった何らかしらの選択肢は設けて欲しいと思う.

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