車なら時速何km,体重ならkgと通常使う単位は,使われるものによってほぼ決まっている.
通常使わない単位で置き換えてみると意外な発見があったりすることもある.
例えば100kgを超えている人を0.1トンと表すとどうだろうか.
“0.1”という数字の小ささに100kgよりも軽く感じる人もいるだろうし,
“トン”という単位に重く感じる人もいるかもしれない.
いずれにせよ100kgとはちょっと異なった印象を持つのではないか?
速さにおいても音速が340m/sと言われてもぱっとしないが,
時速に変換すると1224km/hといかに早いかが分かる.
このように単位を変える事は,物事を捉える感覚を鋭くも,鈍らせもする.
「年齢」じゃない「日齢」という考え方という話がExcite Bitに載っていた.
人の歳は通常年数で計算するが,それを日数で計算しようと試みだ.
単位を年から日に変える事で歳の感じ方を変えるという面白い考えである.
日数で換算する「日齢」はその性質上,数千と数が非常に大きくなる.
そのため受け取る印象は100の位もぼやける事になる.
例えば25歳ならば9125日,27歳ならば9855日(共に1年365日で計算)とどちらも9000代である.
年齢で言えば2年違うが,日齢で言うとあまり差が無いように感じられる.
記事にも書いてあるが,日齢の時の大きな単位である1000日は年齢で言ったら3年弱.
感覚的に緩やかなときの流れを感じることができるのが大きな特徴だろう.
歳を取る事を喜べなくなった人はもとより,そうでない人にもこの緩やかな時の流れの感じ方はなかなか良いものではないかと思う.
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