果たして正確か？ ブロガー人口とSNSユーザー

日本のブロガー人口は473万人、SNS登録者は399万人–総務省が発表｜CNET Japan

　総務省は10月19日、ブログおよびソーシャルネットワーキングサイト（SNS）について、2005年9月末現在における登録者数の集計結果を発表した。

こういった数値的な調査結果を聞くとき，私はいつも疑いの目で見る．
今回もこの数がどれほどの正確さを持っているのか疑問をもった．

対象となるサービスが総務省の報告に載っているがこれで全てのblogサービスを包括してはいない．
実際激動の前奏曲さんが指摘しているようにFC2のサービスがない．
そしてなにより私も利用しているMovableTypeのようにblogを自ら作っている人たちが全く対象にされていない．
これは実際よりも少なく見積もられている例である．
そしてもしもＰＣがヤマハ製だったら・・・さんも唱える重複と実働についても考慮されていない．
私もその一人だあるが，MSNスペースはMSNメッセンジャーを利用していれば気軽に始められるため掛け持ちで利用する人も多いだろう．
このように2つのblogを運営していたら2人としてカウントされてしまっている．
そして三日坊主という言葉が示すように，一度始めてみたものの途中で飽きてそのままにしているblogも多々あることだろう．
退会処理を済ませていればカウントされないが，blogを書くのが面倒になったのだから，
退会処理などという面倒な作業もしたくないのではないだろうか？
この2つの点については実際よりも多くカウントされている例である．
総務省は今後のブロガー人口を

2006年3月末には621万人，2007年3月末には782万人

と予想しているらしい．
私の周りに関して言えば，以前はblogという単語を知らない人も多かったが，
最近ではMSNスペースを始め，blogを始める人が増えてきていると実感している．
しかし程度の差こそあれ，実働を考慮しないのであれば増加するのは当然といった所ではないだろうか？
この予想にどれほどの意味があるのか疑問である．
フクブログさんが重複と実働について触れた上

各事業者における登録者数の単純合計ということなら、‘４７３万人’というよりも、‘４７３万件’といったほうが誤解が少ないのかもしれない。

と述べている．
確かに誤解がなくていい．
しかし適切な表現であるが，ただそれだけである．
果たして今回の調査で得られた数値よりも実際には少ないのか，はたまた多いのか．
うまい事相殺して実は結構いい値だったりするのかもしれないが，結局の所それらを決める根拠はなにもない．
そんな状態で今回の調査に意味があったのかについてさえ疑問を持ってしまう．
正直正確であった所で，この調査の意味が私にはわからないのだが，
結局総務省は何がしたかったのだろうか？
関連リンク
ブログは473万人、SNSは399万人――総務省調査｜ITmedia
ブログ及びＳＮＳの登録者数（平成１７年９月末現在）｜総務省

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