名詞+名詞

チョコバナナはバナナであり,
バナナチョコはチョコである.
以前新聞か何かで読んだことなのだが,興味深い内容であったのでここで取り上げたいと思う.
なお,かなり前の事なのでどこまでが書かれていた事で,
どこからが自分の考えなのかハッキリと分からない事を予め断っておく.

名詞+名詞によって新たに出来上がる名詞.
その意味は後ろの単語の意味をもつといった内容だったと記憶している.
最初に書いたチョコバナナ云々の話だが,チョコバナナはチョコがかかったバナナであり,
チョコかバナナかと問われれば,それはバナナである.
一方,バナナチョコはバナナ風味のチョコといったイメージ抱かせる.
それはたぶんバナナではなくチョコだろう.
このように名詞+名詞の単語は前の語が後ろの語を修飾するといった関係になっている.
言われてみればあたりまえの事かもしれない.
これだけではただの国語の話なのだが,
私はこの考え(法則?)は未知の単語二であったときに利用できると思う.
チョコバナナなんかは誰もが知っているので,いちいちチョコがバナナを修飾しているなどと考えずとも,バナナであると分かる.
しかし未知の名前ではその実態が何なのか分からないといった事がある.
なんせ未知なのだから….
その時のこの考えを使うわけだ.
例えば,バケツプリンと言う言葉を目にした時,
果たしてこれはバケツか?プリンか?と言った事を容易に判断できる.
上記の考えからこれはプリンであると分かり,
更には修飾関係からバケツで作ったプリンであろう事も想像できる.
こう考えると,スープカレーもスープであるカレースープとは異なり,
カレーに属するものだと言える.
しかしこの考えは完璧ではない.
前の名詞の方がその物を良く表している場合もある.
また,これは名詞の前後関係の話とはちょっとずれるが,
以前ある店先で「生クリームモンブラン大福」という張り紙を発見した.

生クリームモンブラン大福

当然,これは大福であろうと予想したわけだが,実際にはアイスであった.
雪見大福のような物だったので一応大福ではあるのだが,どうせなら「生クリームモンブラン大福アイス」と言って欲しかった.
最後に来る名詞がその物を大きく左右する気がする.
新しく名前を付けるときにもこの考えは,相手に的確なイメージを抱かせる上で重要かもしれない.
色々言ってみたが,この考えが実用的かどうかは別として,
知らない名前,聞きなれない名前を見つけたときに,その名前の成り立ちから
どんなものだろうかとあれこれ考えるのはなかなか楽しい事だと思う.

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