乗鞍ヒルクライム 2日目 -畳平アタック-

乗鞍ヒルクライム 1日目 -白樺峠越え-の続き
朝食時間ギリギリに起床.
準備もバタバタで,出発は結構遅くなってしまった.
こんなゆっくりで畳平へつけるのか,と思いつつもとにかくYHを出発.–9時半頃
ちなみにこのときYHの水で粉アクエリアスを薄めに溶かして持っていった.

まずはバスターミナルで食料調達.
だが思った通り大した物は売ってなかった.
念のためパンだけ購入して畳平を目指す事に….
バスターミナルの所から既に上り坂で,その傾斜はを曲がったらすぐに本格的になった.
とりあえずの目標を三本滝に設定し走り始める.
出だしはなかなかいいペースで走れた.
だがそれは一緒に走ったクスノキさんによる所が大きかったと思う.
彼こそ,前日先にYHに着いていた人で,自転車の違いもあるがYHに来る日は小諸から,
その前日もとんでもない所から走ってきたようで,そのポテンシャルは凄い.
そんな彼と一緒に走った事もあり,オーバーペースと言う訳ではないが,
自分ひとりでは出さないであろうペースで,なかなかいいペースとなった.
最初の目標である三本滝まではノンストップで進む事が出来た. —10時20分
三本滝駐車場でしばらく休憩.
アミノバイタル等でエネルギーを補給する.
ふと見上げると上のほうに道が見えた.当然そこも通るのだが,なかなかの高低差だ.
しかし眺めていても進まないので出発. —10時35分
三本滝からはいよいよマイカー規制のエリアになるので走りやすくなる.
注ぐなる目標は冷泉小屋
他に目標がないために冷泉を目標にしただけで,目標だからといって一気に到達できる距離ではない.
先ほど見上げた道も早々と通過し,更に上を目指す.
冷泉までは流石に一気には行けず途中何度か休み,まだかまだかと進む.
そして冷泉に到着. —12時ちょっと前

冷泉小屋冷泉

冷泉小屋と冷泉


冷たくて気持ち良いが,硫黄の臭いがあり飲むことはできないと思う.
タオルを濡らし,その冷たさだけを使わせてもらった.
休憩とエネルギー補給をする.
そして出発.
途中景色を眺めたり,休憩を取るなどしたが,道はひたすら登り.
冷泉小屋移行の目標が畳平の他にないのでどこら辺を走っているのか良く分らない状態が続く.
ふと見上げた先に,これから通らなければならないであろう道が目の前に続き,
それを眺めらがらただひたすら登り続けるのみである.
疲労も溜まってきたからか休憩のタイミングも頻繁になる.
途中まで一緒に走っていたクスノキさんも遂に先へ行き見えなくなってしまった.
やがて大雪渓が見えてきた.
繋がっている道を見るとどうも頂上らしき所が見えている. —13時頃

大雪渓てっぺん?

大雪渓とそこから見える終わりらしき所


実際大雪渓の場所から最高所までは割と近かった.
県境でもあるこの最高所の地点は後ほど最高所だと分かる事になるのだが,
あるのは県境を示す看板だけで2715mなどと言った表記はなかった.
この県境の地点から畳平へは明らかに下っているのだが,
当時は霧が出ており状況が読めなかったので特に写真を撮るでもなくちょっと止まって通過してしまった.

もし最高所を経由して飛騨の方へ抜けようとしている方がいたら,
畳平の手前に最高所があるということを覚えておいてもらいたい.

最高所から畳平までは前述の様に下っておりすぐについた.
着いてみると「畳平2702m」との表記が….
そんな訳で,その県境が日本道路最高所だという結論になった. —13時半頃

畳平2702m
標高2702mの表示,後ろは富士見岳

とにかく無事畳平へ到着できて一安心し,屋内に入り昼食を取る.
売店で売られている商品の値段は予想通り若干高めだった.
私がバスターミナルで購入したパンも10円値上がっていた.
休憩後は一緒に登ってきたYHの2人とは分かれることとなる.
2人は高山へと下って行く.
日程の都合が付けが私も高山へ行きたかったが,私は乗鞍高原へと戻らなければならない.残念だ.
しかし戻らなければならないゆえ,再び2715mの地点を通る事ができた.
そんな訳で帰り道最高所で止まり辺りを見渡す.
日本道路最高所
帰りに撮った最高所での写真(岐阜県側より撮影)

そこは登山道と繋がっており,富士見岳と大黒岳はすぐそこにある.
流石に剣ヶ峯までは時間的にも体力的にもきついが,富士見岳はすぐに行けるので登ってみる事にした.
山頂へは僅か10分程度でついた.
畳平から見た時は雲(霧?)に覆われていたが登頂した時は視界を遮るものはなく,綺麗な景色を見る事ができた.
富士見岳山頂
富士見岳 2818m

畳平
富士見岳から見た畳平
コロナ観測所
乗鞍コロナ観測所と雪渓

風が気持ちよくずっと風に当たっていたかった.
現に暫くの間景色を眺めながらその場にとどまっていた.
しかし残念ながらいつまでもそうしている訳には行かないので帰ることに….
帰りは標高2715mから1000m程のダウン.
爽快に下ろうと意気込んで下り始める.
なんせ乗鞍へ来た目的は畳平へのアタックと,その帰りで自己最高速度更新にある.
その為に速度を量れるメーターと思い切り漕げるようにチェーンを交換したりしたのだ.
そりゃ意気込む.
しかし予想外にスピードは出なかった.
自己最高速度を更新すべくチェーンとメーターを購入したのに….
上りの時はゆっくりなのでさほど感じないが,畳平への道はカーブがいくつもあり,
スピードが乗る前にカーブへ差し掛かって減速を強いられた.
曲がるのが上手くない私はカーブへ差し掛かるたびに減速をしなければならず,スピードも乗らなかった.
それでも下るのはあっという間でだった.
4時間以上かけた道のりをガンガン走り抜け,何十分という早さで戻ってきたと思う.
一度YHへ戻ったが,夕食までにはまだ時間に余裕がありそうなので善五郎の滝へ行ってみた.
上りの途中にあり,帰りに寄らなかったことを後悔しつつ,ちょっと前に気持ちよく下った道を登る.
善五郎の滝はそれ程落差があるわけではないが,水しぶきがかかるほどの近さから見ることができるため迫力のある滝だった.
善五郎の滝
拭いてもすぐレンズに水しぶきがかかる

滝を堪能した後はYHへ戻って温泉につかり,その日の疲れを癒した.
明日はもう帰らなければならない.

コメント

  1. […] 乗鞍ヒルクライム 2日目 -畳平アタック-の続き 畳平へ上ると言う今回の旅の目的は果たせた. 本当にトンボ帰りだがもう帰らなければならない. この日は来た時と異なり,国道158号線を行く. クスノキさんに見たほうが良いと言われた途中にある番所大滝により,松本まで出る予定だ. YHから県道84号を下っていき,早速滝へと到着. 随分と階段があるようだが見ないわけには行かないので進む. 鬱蒼とした木々もあり,どこまで続くか分からない階段 この番所大滝は落差40mもあり迫力がある. 展望台は滝の中腹にあるのに水しぶきが来るような近さにあり,その迫力ある滝を間近で見ることができる. この近さと落差ゆえに写真をとろうにも全体を収めるのが大変であった. そしてここは滝も凄いが,溶岩でできたという切り立った渓谷も見事だった. しっかりと滝を堪能後は行きに下りてきた幾段もの階段を登って上の駐車場へ. 番所大滝と渓谷の壁 ちなみに展望台と滝はこんな近さです.人と比較して大きさも分かると思います. 滝を間近に見る展望台と滝壷 番所大滝の音としぶきの迫力を堪能した後,引き続き道を下る. すると,ここで予想外の出来事が…. 昨日の畳平からの下りでは思うようにスピードが乗らず, 半ば諦めていた今回の旅における第二の目的である自己最高速度更新ができたのである. 乗鞍高原からの下りは急カーブがあまりなく,特にその場所は傾斜はあるものの道成が緩やかであったため, ブレーキを掛ける必要がなくひたすら漕いで加速する事ができたのである. そして出したのが73.6km/h. 記録更新である. メーターの精度的な問題で以前の最高記録の信用力がいまいちだった事もあり, 今回しっかりと設定したメーターで記録を更新した意味は大きかった. その最高速度更新区間を過ぎても基本下りの道は相変わらずでテンションを上げながら軽快に進む. 国道158号との交差点についた時点での平均速度が37.0km/hであった事からも, その傾斜の凄さといかに下りが続いていたのかが分かると思う. この傾斜を体験し,初日に白樺峠経由で行ったのは正解だったかもしれないと感じた. その後,梓川テプコ館までトンネルが複数連なるが道幅は狭く, 私がトンネルを走っていると後ろのバスを止めてしまう. バスはクラクションを鳴らす訳ではないが,これが非常にプレッシャーとなる. 松本への道は若干下りになっているからまだ良かったが,初日にこのルートを通っていたら 上り坂でスピードが乗らない所をバスに煽られる形となっていただろう. こんな考えから私はきついけれど行けるなら乗鞍高原へは白樺峠経緯で行く事をオススメしたい. 以前のエントリーで 悩んだ末,白樺峠へ行くことにしたが,今となっては正しい判断だったと思う. […]

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