第10回 文化庁メディア芸術祭 其ノ参 「マンガ部門」

行ってから随分と時間が経ってしまい,
私自身も書くのを忘れてしまった気がしなくも無い
文化庁メディア芸術祭のエントリー.
3回目の今回はマンガ部門の作品を取上げたいと思います.

まずは受賞作品から.
大賞
平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭 大賞 太陽の黙示録 | 文化庁メディア芸術プラザ

4091805809太陽の黙示録 vol.12 (12)
かわぐち かいじ
小学館 2006-07-28

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かわぐちかいじ作品ではジパングは読んでいるものの,太陽の黙示録は気にした事が無く,
芸術祭へ行くまで恐らく知らなかった作品.
ジパングをそろえている友人が次にそろえると言っていたので,普通に面白いはず.
ただ,私は読んでいないので,大賞を取っているのでいつか読んでみたいとは思うものの
前述のとおり読んでいないので特にコメントは無し.
優秀賞

大奥 第1巻 (1)大奥 第1巻 (1)
よしなが ふみ
大阪ハムレット (1)大阪ハムレット (1)
森下 裕美
百鬼夜行抄 (1)百鬼夜行抄 (1)
今 市子
よつばと! (6)よつばと! (6)
あずま きよひこ
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大奥は始めテレビドラマでやっている話の原作なのかと思ったが,実際は全く関係なかった.
作品紹介文に書かれている

「将軍は女、大奥には美男三千人」という男女逆転時代劇である。

という設定を読んで,興味を示すも読まず.
歴史的な内容を残しつつ男女逆転という大きな設定変更を行っているので,
つじつまを合わせるのが大変そうだが,賞を取っている以上,綺麗に整っていると思われる.
設定が整っている作品は読んでて面白いので気になる作品である.
大阪ハムレットはタイトルと少年アシベ作者であるという事から,手にとって見たものの,
個人的に楽しめず,軽く読んだだけで戻してしまった.
じっくり読まないと面白さは分からないのかもしれない.
百鬼夜行抄は全く知らなかったし,会場でも読んでないのでなんともいえない.
このエントリーを書いているときに実はドラマ化されていたことを知ったほど.
よつばと!は言わずと知れたあずまんが大王作者による作品.
どこかでチラッと読んだ気がします.ほのぼのしてて結構好きだったはず.
奨励賞
[SHI RI TO RI] 筑濱 カズコ (構成:筑濱 健一 / 作画:筑濱 和子)

以下,各ジャンル別に審査委員会推薦作品を順に載せて行きます.
審査委員会推薦作品
【ストーリーマンガ】

IS―男でも女でもない性 (7)IS―男でも女でもない性 (7)
六花 チヨ
医龍?Team Medical Dragon (1) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR医龍?Team Medical Dragon (1) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPERIOR
乃木坂 太郎 永井 明
おねいちゃんといっしょ 3 (3)おねいちゃんといっしょ 3 (3)
みなと 鈴
カタリベカタリベ
石川 雅之
皇国の守護者 1 (1)皇国の守護者 1 (1)
佐藤 大輔 伊藤 悠
鈴木先生 1 (1)鈴木先生 1 (1)
武富 健治
月館の殺人 上  IKKI COMICS月館の殺人 上 IKKI COMICS
佐々木 倫子 綾辻 行人
トゥルーデおばさんトゥルーデおばさん
諸星 大二郎
ハチミツとクローバー (10)ハチミツとクローバー (10)
羽海野 チカ
ヒストリエ 3 (3)ヒストリエ 3 (3)
岩明 均
放浪息子 (4)放浪息子 (4)
志村 貴子
耳かきお蝶 2 (2)耳かきお蝶 2 (2)
湯浅 ヒトシ
もやしもん 4―TALES OF AGRICULTURE (4)もやしもん 4―TALES OF AGRICULTURE (4)
石川 雅之
大江戸綺人譚―のっぺら女房大江戸綺人譚―のっぺら女房
もりもと 崇
ゆめの底ゆめの底
岩岡 ヒサエ
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【コママンガ】
[2コマキング] 山崎 秀昭
The rocket gold star

ミス&ミセス

ミス&ミセス
阿部川 キネコ

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【オンラインマンガ】
[センネン画報] 今日 マチ子
今日マチ子のセンネン画報
[マルラボライフ] ふかさく えみ
マルラボライフ表紙
【自主制作マンガ】
[EBITEN MASK] WAWAWA
WAWAWAROOM
Yahoo!ブログ – 一日一広告
[マンガ2.0] 萱島 雄太
【その他】
[韋駄天] ミヤキ ・ タツ
T・M・G
カタリベともやしもんは共に石川雅之作品で,2作品が同時に推薦作品として選ばれている.
どちらも推薦作品で留まってしまったのが惜しい.
blogトップにあるように,私自身はもやしもんしか読んでいないが,これは面白い.
お薦めである.
月館の殺人は動物のお医者さんHeaven?の佐々木倫子作品.
雑誌中の広告だか告知だかで存在は知っており,興味を持ったものの読んではない.
会場で読めたはずだが,気がつかず,読まず仕舞い….
読んでおけばよかったと思う.
ハチミツとクローバーも推薦作品に選ばれたが,これでかねてから当blogで言っていた
押さえておきたい少女コミック(NANA,ハチクロ,のだめ)の全ての作品が文化庁メディア芸術祭で取上げられた事になる.
ちなみにNANAは第6回と第8回の審査委員会推薦作品に,
のだめカンタービレは第8回と第9回の審査委員会推薦作品にそれぞれ選ばれている.
押さえておきたい少女コミックでは一般論的に3作品を紹介しているが,
実際に私が読んだ本はハチクロとのだめのみである.
なので,NANAの面白さは分からないが,ハチクロとのだめはお薦めできる作品である.
最後に放浪息子という作品.
芸術祭のちょっと前に偶然知った作品.
知ったといってもチラッと会話に出ただけで,その当時は特に気に留めてはいなかった.
会場で目にして,もしかしてこの作品かな?と疑いを持ちつつ手に取った具合である.
さて,この放浪息子なのだが,非常に面白い.
話の展開が進むスピードが早く,じれったくない.なので読んでてすごい引き込まれる.
どんなもんだろうと手に取ってから,一気に会場にあった全巻を読んでしまった.
登場人物の心理描写も良く描けてるんじゃないかと思う.
という訳で,この放浪息子は今回紹介している作品の中で1番のオススメです.
ストーリーが嫌いという人はいるかもしれませんが….

4757715226放浪息子 (1)
志村 貴子
エンターブレイン 2003-07

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オンラインマンガは文字通りオンラインで読めるので読んでみてはいかがでしょうか?
センネン画報の台詞の無い独特の雰囲気は結構好きです.

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