今日の正午から観測が開始されるとのことでしたが,うまく切り替わったようです.
一体どれくらい変わったのか気になったので比較してみました.
今まで使っていたGOESは性能が良くないといわれていましたが,所詮人の話を聞いたり読んだりしただけなので,どれほど違うものなのかは分かりませんでした.
今日の切り替わりのタイミングを機に新しいひまわり6号(MTSAT)の映像と比較してみました.
GOES-9の映像(28日11時) | MTSAT-1Rの映像(28日13時) |
tenki.jpより
こちらも日本(可視)のものです.
これを見ると新しいMTSATの方がはっきり見えているように思います.
しかし,違いが良く分かるのでこの画像を取り上げたわけで,
他の映像に関しては私は違いを見つけられませんでした.
素人にとってはこんなものなのかもしれません.
でも,中には違いが分かるのもあると考えると,私が違いを見つけられなかった他の画像もプロが見れば大きな違いがあるのでしょう.
明日から梅雨が再開するようですし,ひまわり6号の活躍によって災害が少なくなってくれればと思います.
コメント
現在でもGOES-9は、アメリカ側で運用中です。
で、MTSATとGOESは何が違うか。ですが、可視画像ですぐに判るのは、ノイズの有無です。もし、アーカイブがあればそれを観てください。特に朝方と夕方に明瞭に判ります。
理由は、GOES-9はノイズを思い切り拾ってしまうため(スキャンモーターのノイズ)、かなりざらついた画像です。
コメントありがとうございます.
違いはノイズの有無ですか….暗い時間帯のときに性能の差が出るんですね.
残念ならが他に画像はないので,朝方や夕方の画像で比較する事はできません.
思い込みなのかもしれませんが,改めて上の画像を比較してみるとGOESの方にノイズと呼べるようなものが見えますね.
情報ありがとうございました.
[…] 運輸多目的衛星という名前がついているように, 気象衛星の機能だけでなく航空保安システムなども搭載しています. MTSATによって同時に飛行させる事ができる航空機の数を増やす事ができるようになったりするらしいです. 個人的には航空機に対する恩恵はあまり関係なさそうなので,それよりも気象衛星としての機能に興味がありました. 実はMTSATは当時老朽化してきたひまわり5号の後継としての役割を担い,1999年に打ち上げられるも失敗するという過去があります. 今回試験運用が開始されたのは2度目の挑戦となった今年の2月に打ち上げられた運輸多目的衛星新1号という衛星です. ひまわり5号は老朽化し,ひまわり6号が試験運用をしているという事は今,日本の気象衛星はどうしているかというと GOES-9という衛星をアメリカから借り2003年から使っています. ここの所新聞の気象欄や天気番組でひまわりと聞かなくなったのはそんな訳です. このGOES-9なんですが,静止位置がひまわりと異なるため観測精度が良くないなんて話を聞いた事があります. また衛星自体出来がいいものではないなどの技術的な話もとは別に, 単純に借りているという立場なので自由度が下がると思います. 日本には毎年必ず台風がやってくるわけですから,被害を最小にするためにも MTSATの打ち上げ失敗は残念でしたし,今年の打ち上げ成功は嬉しかったです. そしていよいよ正式運用されるそうです. 関東地方も梅雨入りし,雨が多くなるこの季節,ひまわりの利用によって的確な予報を期待したいです. ひまわり6号運用開始のニュースを知って思った事がもう一つあります. それは「ひまわり6号」になったんだ…,という事. ひまわり5号までは気象衛星だけの機能だったので問題なかったのですが, 今回は航空管制衛星の機能もあるので愛称をつけるにあたってもめていたんです. 運輸多目的衛星の愛称はどうする?|Slashdot 天気予報の時に「それではGOESからの映像です」なんて聞いた事ないですし, 「それではMTSATからの映像です」なんて事も言わないだろうと思ったので, 「ひまわり6号」にするべきだろうと思っていたわけですが,結局そうなったようですね. 長い間親しまれている愛称を変える事もないですからね. 「ひまわり6号」になってよかったと思います. 関連リンク 上でいろいろ書いたけどなんか全てここに書かれている気がしなくもない… ひまわりの画像は綺麗だ. MTSAT打ち上げを追う! ・ひまわり6号の試験配信開始 ・ひまわり6号、正式発表出た。 ・いわゆる「ひまわり後継機」の愛称はどうする? 続報:ひまわり6号の観測開始 […]